新サービス“ZoomApp(ズームアップ)”を始めます。
現在の国内ゲーム市場は、言うまでもなくスマートデバイス向けゲームアプリが主流となっています。
かつてゲームと言えばコンソール、いわゆる家庭用ゲーム機(ゲーム専用機)向けソフトが市場のほとんどを占めていましたが、2010年頃から始まったソーシャルゲームの隆盛に伴い、モバイルゲーム市場(フィーチャーフォン向けブラウザゲーム)が大きな成長を遂げました。そして2012年頃から本格化したスマートフォンの普及拡大に呼応するかのように登場したスマートフォンネイティブアプリの爆発的な拡がりにより、モバイルゲーム市場はさらなる成長を遂げ現在に至っています。
[図1]をご覧ください。これは『ファミ通ゲーム白書』(カドカワ株式会社発行)や『JOGAオンラインゲーム市場レポート』(一般社団法人 日本オンラインゲーム協会発行)などのデータを元に2000年以降の国内ゲーム市場規模の推移をまとめたものです。これによると、2014年の国内ゲームソフト市場全体の1兆1,572億円のうち、スマートフォンゲームアプリは実にその63.6%にあたる7,360億円を占めるまでに拡大しています。このように、今や国内ゲーム市場の動向はスマートフォンゲームアプリがその鍵を握っていると言っても決して言い過ぎではないでしょう。
しかし、そのスマートフォンゲーム市場も早くも成熟期を迎えつつあります。[図2]は当社(ゲームエイジ総研)が毎月行っている調査を元に、2014年から2015年の月間スマホゲームユーザー数の推移をまとめたものです。ご覧頂くとわかる通り、2014年は基本的に右肩上がりにユーザー数を伸ばしていました。しかし、2015年に入るとそのペースも鈍化、2015年春頃にピークアウトし、今やスマホゲームユーザー数は頭打ち状態にあることがわかります。このような市場環境を踏まえると、これまでのようなスマートフォン普及拡大に伴う新規ユーザーの自然増はあまり期待できず、今後はユーザーの行動観察や消費マインドを的確に捉えたリテンションマーケティングがより重要になると考えます。
このたび当社(ゲームエイジ総研)は、これまでコンソール向けのマーケティングリサーチを通じて培ってきた知見や経験を活かし、スマートフォンゲームアプリに関する週次調査『Zoom App(ズームアップ)』のサービスを開始いたします。このサービスを通じ、スマホゲームユーザーのデモグラフィック属性やゲームアプリの認知度、またそのコンタクトポイントや拡散力(バズ・ポテンシャル)など、これまでデータドリブンマーケティングだけでは知り得なかったユニークユーザーベースのオーディエンスデータをクライアントの皆様にご提供いたします。このZoomAppが、サービス利用者の皆様のビジネス展開のお役に立ち、ひいてはゲーム産業の発展に寄与することができれば、これに勝る喜びはありません。
株式会社 ゲームエイジ総研
代表取締役 光井 誠一